音楽
立て続けに新作を聴いたこともあり、自戒も込めて「作曲の巧拙を決める最も根源的な要素は何か」ということを考えている。 結論としては、作曲者の自作品に対する「冷たい眼差し」だと思う。 それがないと、新ロマン主義を志向するまずい作曲家は、得てして…
小学生にはむずかしい文章 - 内田樹の研究室 「歴史に『もしも』はない」というのはよく口にされる言葉です。 たしかに、「起きなかったこと」は起きなかったことですから、「起きなかったこと」なんか考えてもしかたがないのかも知れません。 でも、どうし…
Benjamin Zander: ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」 | TED Talk 人は成長していく中で、自分の心を防御するために感性に様々なフィルターをかけていく。しかしザンダーさんが試みていることは、そういった心のフィルターを取り払い、本来人間の誰しも…
春から作っていた曲が一つできました。最初はフォーレを模して手早く書くつもりでしたが、フォーレの曲を聴く内に和声の感覚のツボをぐいぐい押されて完全に気持ちよくなってしまい、その感覚を自分の曲の中で再現したくなり、ツボを押される感覚を自分で手…
最近スクリャービンのエチュードに取り組んでいます。 スケールが大きく、情熱に溢れる曲(ちょっとくさいけど)。 で、最近この曲には「異稿」がある事を知って、聞き比べてみました。 これが異稿。 初稿(?)と異稿を比べてみると 初稿の方が旋律の繰り返…
買ってしまった。 今までもらいもののヘッドホンを補修しつつ十数年使っていたので もう買い換えても許されるでしょう。 新しくやってきたk240mk2君は ピアノのダンパーが弦に下りた時のうなりのような音が聞こえたり ホールの客席からの咳の残響が聞こえた…
受験の為に変奏曲の準備をしていることもあって ベートーヴェンのディアベリ変奏曲に改めて触れた。 よくこんなテーマ(失礼)から こんなに魅力的で色とりどりの(どれもベートーヴェン的ではあるけれど) 32曲もの変奏を産み出せたなと思う。 ベートーヴェ…
ピアノを始めた時のひとつの憧れと目標だった ショパンのエチュードです。 「ツェルニー40番練習曲集」が一応終わって 今度から練習することになりました。 ピアノを習い始めてこのエチュードに取り掛かるまではや6年 (交通事故で1年練習できなかったけど)…
作曲の壁にぶつかって悩んでることもあって、 最近クラシック以外のジャンルの音楽をよく聴いています。 そして素晴らしい音楽に出会う度に、 ジャンルだけで聴く音楽の取捨選択をしていた 頭でっかちで自分の耳や感性に自信を持てない自分を恥じています。 …
ニコニコでサクラ大戦のOVAの放送をやっていたので 興味本位で見てしまった。 音楽を聴くのが目的だったのだけど、アニメの出来も素晴らしい。 映像と音楽とが渾然一体となっていて理屈じゃなく 良いものが五感を満たしてくれた。 そしてその感覚に触れて、…
ニコニコでネットサーフィンしてたらソビエト国歌に辿り着いて(どんなサーフィンだ)、 しばらく聴いていた。 この国歌の0:18〜0:30のあたり、あれじゃん。 の「サビ」。小さい頃通ってたマクドナルドでよく掛かってた曲なので覚えてました 比較しやすいよ…
譜面でつくった音楽が酷すぎて吐き気がする。想像力も意志も乏しい。ノートを破り捨てたくなる。 もがけ。その先にお前にしか歩めない道がある。 /
切羽詰まっている状況で遊び感覚や余裕、柔軟さを出すにはどうすればいいのか。 プロのアスリートの発言ではないが、プレッシャーを楽しむ感覚が必要だと思いはじめた。プレッシャーを真正面から背負い込んで潰れるのではなく、肯定的に受け止めて生かす。 …
ある曲を勉強して自分のものにしようとするとき、耳だけではなく目も使う、つまり楽譜を見るということが有効だということを今更ながら実感し始めた。 ある音使いを音だけで記憶しようするのではなく、楽譜を見て視覚情報としても記憶すれば、その音使いの記…
先日、初めてのフーガを書き終えました。テーマの選び方が悪かったこともあり、とんでもないフーガになってしまいました。 古今東西誰もが言ってることだと思いますが、J.S.バッハという人は本当に凄い。自分で同じ土俵に立ってみて、初めて分かる凄みがあり…
産みの苦しみに耐えられない人は中長期的に残る作品や大作・長編をつくれないと思う。
芸術に携わる人にとって、日々の雑感や感情をツイッターやミクシィなどのコミュニケーションツールで日常的に発信することはむしろ害なのではないかと思い始めました。創作意欲の根源である感情や経験がコミュニケーションツールを通じて垂れ流しになること…
和声はだんだん自信が出てきた。あとはフーガと作曲の感覚をさらに磨いて、ピアノを使わなくても音をもっと鮮明にイメージして書けるように、さらに音に慣れていく必要がある。 感覚に関わる問題は一朝一夕には解決できないので、時間との勝負です。
『愛の夢』のレッスンを受けてダメ出しを食らっている途中、先生がちらっと小学生のピアニストの話を出して賞賛していたので検索してみた。 悔しいけど確かに凄いですわ。 ひねくれ者でアンチ早期教育の私はいわゆる天才少年少女が大っ嫌いなのですが、この…
またやってしまった。 精神的に追い込み過ぎて感情が淡泊になったままピアノや課題を「こなして」しまい、散々なレッスンになってしまった。ちょっと気を抜くとすぐルーチンワークにしてしまったり、音楽上の問題を形式的に解決してしまうから嫌になる。しか…
・冷めた心 ・羞恥心 ・あきらめ ・ズボラ ・同調圧力 ・判断の先延ばし、保留 ・〜べき、sollen
最近テレビのCMで「打ち込み」のBGMを聞くことが多くなった気がする。 演奏を録音するより安上がりだから打ち込みを使うんだろうけど、代わりにCM全体のイメージまで安くしてしまうリスクを考えているんだろうか。
なかなか譜面だけで作曲できるようにならない。これを始めた一年前に比べれば力は付いてきた気がしますが、あと一年で受験に求められる水準まで伸ばせるか分かりません。作曲そのもののセンスも危ういのに・・・ あきらめずにたくさん音楽を聴いて、書いて、…
つまらない 面白くない 何か違う こういった類の言葉が出てくることは、良いものをつくり出すためには意外と重要だったりします。感性が「違う」と感じたもの、同じもの、変わらないものに満足せず、自分にとって最善のものを求め続けることで、好奇心や価値…
友達が出演するという母校の管弦楽団の演奏会を聴いてきました。やっぱり他人と協同してつくりあげていく音楽もいいですよね。 いずれは私もそういう場所に関わっていくことになるんでしょうが、今はとにかく個を磨くのみです。基本的な体力もなく器の浅いま…
普段自分では精一杯研鑽を積んでいるつもりでも、同業で研鑽している人の話を聞くと、まだまだ甘いじゃないかと思うことがあります。 勉強に集中しているとどうしても視野が狭くなりがちですが、井の中の蛙にならないように常にアンテナは張っておいたほうが…
まだ痛めた背中が張ってますが、2日ぶりにピアノを弾きました。再発させないように少しずつ元の状態に戻していきたい。 それにしてもしばらくピアノから離れた後は、自分の出したピアノの音が耳によく染みてきます。不思議。なるべくいつもこういう感覚でい…
今度からリストの愛の夢3番を弾くことになりました。 わりと有名な曲です。 私事ですが、この曲は私がピアノを始めた高校3年生のころ音楽室で一緒に遊んでいた(?)M氏がよく弾き込んでいた曲でもあります。とっても感慨深い。 M氏は、私がぐちゃぐちゃに弾…
受験のために「聴音」のレッスンが始まりました。メロディや和音を聴いて、五線譜に書き写すというものです。 結果は散々でした。できないことばかりが見つかっていく。もうちょっと頑張ります。できないことだらけで情けないです、ほんと。