私の家で飼っている猫が、また1匹死にました。17歳でした。最大で4匹いた猫は、とうとう残り1匹だけになってしまいました。 今更このブログを開いてこのことを書こうと思ったのは、「我が家の猫の健康管理に問題があった」ということ、「母親の生命観や終末…

飼い猫が亡くなった。 家にはかつて4匹の猫がいたが、7年前に1匹亡くなり、そして昨日1匹が亡くなった。 人は「死」に触れることによって、自らの生命に対する姿勢を厳然と問われることになる。その問いとは、「あなたはどのように生と、あるいは死と向き合…

巧拙

立て続けに新作を聴いたこともあり、自戒も込めて「作曲の巧拙を決める最も根源的な要素は何か」ということを考えている。 結論としては、作曲者の自作品に対する「冷たい眼差し」だと思う。 それがないと、新ロマン主義を志向するまずい作曲家は、得てして…

私は嫌いな人や愚かな人・くだらない人を無視することができない。なぜそれができないのかと言えば、私が人間そのものに対してあまねく(個人的で一方的な)情をかけているから。また、私が常に他人に対して受け身の体勢を取っていて、他人の一挙手一投足か…

大学1年目終了

大学1年目が終わった。新しい環境に身を置いて1年が経ち、自分の勉強している「現代音楽」やその周囲のことについて少し客観的に考えられるようになったと思うので、新しい環境について気が付いたことを順不同に書いてみたい。 「現代音楽」の中にも志向する…

身体感覚

「私はまず音を構築するという観念を捨てたい。私たちの生きている世界には沈黙と無限の音がある。私は自分の手でその音を刻んで苦しい一つの音を得たいと思う。そして、それは沈黙と測りあえるほどに強いものでなければならない。」 「私は音を組立て構築す…

大学1年、前期の終わり

大学1年目(10年ぶり、2回目)の前期が終わった。 ここまでの2回目の大学生活を振り返り、今後の生活の指針にしたいと思う。 新しい大学の1年目は、以前の大学の1年目の数倍忙しかった。専門実技や創作には「これだけやれば終わり」というラインが存在しない…

経過報告

ご無沙汰しています。 あまりにも濃い2ヶ月間でした。 課題の量が受験中よりも増えた上、それに加えて一般教養系の講義や学内外での様々なイベントや人付き合いがあるので、受験期より忙しいです。これからは自分の作品を発表する機会が増えていくので、更に…

入学

4月1日から動いていますが、早くも心が折れそうになっています。 あらゆる面で次元が違う。

報告

「前の記事(完全勝利)の意味が分からない」と元同級生から指摘をもらったのでちゃんと報告します。 その同級生以外に、どのくらいの知り合いがここを見てるのか分かりませんが。 先日、大学に受かりました。4月からまた大学生になります。 発表から数日経…

勝利

経過報告

ブログを2ヶ月ほったらかしにしてました。 今日、最後の山を登り終えました。これから最終審判を待つところです。 最初の山に登ってから今日までわずか10日ほどのことですが、もう1ヶ月ぐらい経ったかのように感じます。 この10日間ずっと続いた緊張と重圧、…

作曲メモ

小学生にはむずかしい文章 - 内田樹の研究室 「歴史に『もしも』はない」というのはよく口にされる言葉です。 たしかに、「起きなかったこと」は起きなかったことですから、「起きなかったこと」なんか考えてもしかたがないのかも知れません。 でも、どうし…

謹賀新年

あけましておめでとうございます。 大晦日も元旦も勉強している内にあっという間に過ぎ去っていってしまいました。 世間から身を隠して引きこもり修行をするようになって以来、年々生活の中からイベント感が消えていって悲しいのですが、新年だけは相変わら…

排泄

最近、ハイカルの人達がオフレコの場で発言するときに漏らしがちな攻撃的な言葉を見かけるたびに、それを排泄欲にこじつけて解釈しようとするフロイト病、ロッカー病に罹っている。 例えば、キャパシティを超える過剰なインプット(勉強、訓練、練習など)を…

音楽と情熱

Benjamin Zander: ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」 | TED Talk 人は成長していく中で、自分の心を防御するために感性に様々なフィルターをかけていく。しかしザンダーさんが試みていることは、そういった心のフィルターを取り払い、本来人間の誰しも…

自家発電

誰かを批判することで自分のエネルギーを生み出す人がいる。 私はこれを匿名に特有の、あるいは社会的地位が低い(であろう)人に特有の行動だと思っていたのだけど、私が見る限りではどうやら実名で活動している、あるいはアカデミックな世界や教授職にいる…

ぎっくり

またぎっくりをやってしまいました。今度は背中。久しぶりに外に出ない1〜2日を過ごしました。 運動しないといけないとは分かっていても、意識しないとつい1日中椅子に座ってしまう。 ところでピアノと作曲を始めてから、1日でも外に出ないとフラストレーシ…

作曲

春から作っていた曲が一つできました。最初はフォーレを模して手早く書くつもりでしたが、フォーレの曲を聴く内に和声の感覚のツボをぐいぐい押されて完全に気持ちよくなってしまい、その感覚を自分の曲の中で再現したくなり、ツボを押される感覚を自分で手…

体調管理

先日、作曲の課題を直してる時に急に目まいと吐き気がして病院に行きました。 目の使いすぎだそうです。 今はもうだいぶ良くなりましたが、これからは目の使い方に気を付けて 電子機器などを長い時間使わないようにしたほうが良さそうです。 ここ1、2年で腰…

等閑

気が付けば3ヶ月近くブログを更新していませんでした。 思えば最近は更新間隔が空く一方です。 これまで目的も意図もなく、ハイな時も頭のおかしい時も その時の欲と自分の頭の「自転」に任せてダラダラと文章を書いてきましたが 最近はそれを書く気力も起き…

スクリャービン

最近スクリャービンのエチュードに取り組んでいます。 スケールが大きく、情熱に溢れる曲(ちょっとくさいけど)。 で、最近この曲には「異稿」がある事を知って、聞き比べてみました。 これが異稿。 初稿(?)と異稿を比べてみると 初稿の方が旋律の繰り返…

節目

先日、歳を取りました。 そして早いもので大学を卒業して音楽の勉強に専念し始めてから5年が経ちました。 この5年を振り返るとずいぶんと音楽的に進歩したなぁと実感する一方で 社会的な立場としては宙ぶらりんな状態が続いている事に 否定的な感情や考え、…

階級闘争

脳内エリートの声と戦う日々です。 放置すればうまくいくもの、相手をしても仕方のないものに対して 正面から相手をするのは愚か者のやることであって 常に自分のベストを尽くしていれば誰にも文句を言われる筋合いはない と頭で理解していても、感性と正義…

被害者意識

「黒子のバスケ」脅迫事件の被告人意見陳述全文公開1(篠田博之) - 個人 - Yahoo!ニュース 朝日新聞はこの意見陳述を「被害者意識に満ちたもの」と評していたが、 この意見陳述を全文、文章として読んだ後では その総括はワイドショー・週刊誌レベルのやっつ…

再始動

落ちて以来、自分とエリートへの殺意で廃人になってました。 ひたすら死ね死ね言ってました。 受験を経て自分の人格が粗暴になっていくのを感じます。 僕は甘ちゃんなのでこのぐらいがちょうど良いのかも知れません。 来年も受験することに決めました。 この…

受験

落ちました。 勉強不足です。ごめんなさい。

センター試験

今年「も」大勢の制服姿の高校生と一緒に 二十ピー歳が受験するという羞恥プレイを受けてきました。 僕はセンターは志望学科の関係で2教科2科目の受験だけで済むので 国語と外国語だけ受験して終わりです。 国語の現代文は、昨年は小林秀雄というめんどくさい…

ポエムと“あぶなさ”

青山ゆみこ on Twitter: "ポエム特集のNHK「クローズアップ現代」は、途中で食欲がなくなって一時停止して気を取り直して観た。ポエム居酒屋甲子園は『20世紀少年』の「ともだち」の集会みたいに見えて本当に衝撃を受けたし、小田嶋隆さんの発言で辛うじて救…

新年

あけましておめでとうございます。 2013年も音楽漬けの、山篭り修行のような日々が続きました。 3月には受験や滑り止めを蹴る決断をするといった人生の分岐点もありました。 しかし、その決断は後ろ向きのものではなかったと思います。 なぜならこの一年、日…